加齢による排尿障害とは

OKサインを出す様子

高齢の男性には、尿が出にくい、夜トイレに行く回数が多くなる、残尿感があるなどの排尿障害がよく見られます。
これは加齢によって起きる疾患である前立腺肥大症が関連しています。
前立腺は膀胱の付近にある器官で生殖に関係しているのですが、年を取ると肥大して膀胱や尿道を圧迫し、結果として尿が出にくくなるのです。
症状としては前立腺癌の初期と似ていますが、ただの前立腺肥大症の場合は全身に広がることはありません。
程度の差こそありますが男性なら誰でも起こる症状であり、症状緩和のための前立腺肥大症治療薬もいくつか存在します。

前立腺肥大症治療薬には主に2つのタイプがあります。
1つ目は交感神経の働きを抑える薬、もう1つは男性ホルモンの働きを抑える薬です。
前者は排尿困難の原因となる筋肉の収縮を抑えることで尿道を開く働きがあり、後者は前立腺自体を小さくする働きがあります。
前立腺が肥大する理由についてはよく分かっていませんが、少なくとも男性ホルモンと何らかの関係があることが分かっており、男性ホルモンを抑えてやると前立腺細胞の増殖が抑えられることも分かっているのです。
副作用としては、交感神経を抑えるタイプの薬では血管拡張によるめまい、男性ホルモンを抑えるタイプの薬では女性化や肝障害が起きることがあります。
といっても、最近の薬は前立腺に的を絞って作用するので、深刻な副作用が出ることはほとんどありません。

その他の前立腺肥大症治療薬として、漢方薬や民間薬(ノコギリヤシなど)があります。
中には実際に効果があって副作用もあまりない薬もあるようですが、医学的根拠がないものもよく売られています。
ちゃんとした医者が勧めてきた場合以外は、手を出さない方がいいでしょう。